ケガを何回も繰り返したり、走る負荷を上げると痛くなり完治しないで悩んでいませんか?
僕は高校2年生の時にハムストリングスの肉離れを起こしました。当時は1日でも練習を休むとライバルに追い抜かれると思っていたので、休んでいるのがいやでいやで仕方なかったです。だから、このケガをした時は『マジかよ!いつになったらこの痛みはなくなるんだ!なんだよ肉離れって・・・いやだ、こんなケガなんかで練習は休みたくない!!』と思ったので、無理やり練習を強行したら、再発を繰り返してしまいました。それ以降はケガばかりするようになりました(泣)
こんなケガばかり繰り返していたことには原因があります。
ケガをしやすいランナーに共通する3つの特徴は『ケガをした後の治療・リハビリ・トレーニングの不足』、『左右のアンバランス』、『急な練習のし過ぎ』があります。
それぞれについて詳しく解説していきます。
ケガをした後の治療・リハビリ・トレーニングの不足
ケガをすると組織の損傷や炎症によって「痛み」が出てきます。
最初のうちはこれくらいなら大丈夫だと思って、我慢や放置して走っていると徐々に悪化してしまうケースが非常に多いです。
最初は軽い痛みだったけど、徐々に痛みが増加して走れなくなり休み「安静」をとる。そうすると痛みは無くなっていく。しかし、動かさなかったことにより「筋力低下」してしまう。筋力が弱くなった状態で再び走り出すと、筋肉が弱くなった状態なので患部に負担もかかって、また「痛み」がでてしまう。
これでケガを長引かせてしまう負のサイクルの完成です。「このくらいなら大丈夫」と決めつけず、一度しっかりと治した方がよっぽどが効率が良いです!
そのためにはケガをした後に休むだけでなく、治療・リハビリ・トレーニングをしましょう!
左右のアンバランス
左右にアンバランスがあると片方の足に負担がかたよってケガをしてしいます。
例えばランニングでストライド(歩幅)に左右差があれば蹴り出しの強さ、着地時の負担が左右で変わってきます。この状態で走り続けていると一定の部位に負担が集中して、いつか壊れてしまいます。ハリガネの同じところををずっと曲げ伸ばししていると切れてしまうのと同じようなイメージです。
ランニングでの左右のアンバランスの例
- 足のスイングが片方だけ前に出ずらい
- 蹴る時に片方だけ自分の足に当たってしまう
- 疲労が片方の足だけにくる
このような原因は走り方を意識すれば治る場合もありますが、根本的な原因はあなたの体にあります。
ランナーにとって重要なのは姿勢・筋力・柔軟性です。
姿勢・筋力・柔軟性はランニングフォームの基礎となります。
姿勢・筋力・柔軟性に問題があるとランニングフォームの改善は難しく、ゲガの根本的な原因も解決できない可能性があります。
例えば、ストライド(歩幅)の左右差がある場合
ストライドが狭い・足のスイングが前に出ずらいなどの左右差がある
↓ 原因
ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)が片方硬い:前へのスイングを途中で筋肉が硬いため止めてしまう
↓ 改善方法
ストレッチなどで柔軟性を上げる必要がある
急な練習のし過ぎ
ランニングの距離やスピードを急激に上げることが、ゲガのリスクとなります。
最近のケガに関する研究では最近の1週間の運動負荷が過去4週間の運動負荷に比べて急激に増加してしまうとケガにつながると言われています。
こんな式で計算します。
最近の1週間 ÷ 運動負荷が過去4週間の運動負荷の平均
この結果が1.3以上の値になるとケガのリスクが上がります。
ランニングでは走行距離で考えて下さい。
(今回はシンプルに考えるため、同じスピードで走った場合)
最近の1週間での走行距離:20km
過去4週間の1週間あたりの平均走行距離:15km
20km ÷ 15km = 1.333
この場合は1.3を超えているのでケガのリスクがアップします。
ランニングの距離を増やしていく時は、この計算を目安にして上げていきましょう!
まとめ:ケガをしたときは原因を考え改善する
ケガをした後に休むだけでなく、治療・リハビリ・トレーニングをしていきましょう。
その中でも足を痛めてしまった原因がランニングフォームであれば、その基礎となる姿勢・筋力・柔軟性を左右差に注意していくことが必要です。
ケガをした後に、走り始める時は急激にランニングの距離を増やさず、徐々に増やしていきましょう。